コロナにかかったら必要な薬は?

コロナにかかったら病院で薬をもらえばいいと、

軽く考えている方もいるかもしれません。

しかし、コロナの薬(抗ウイルス剤)を必ずしも

飲む必要はないことをご存知でしょうか?

詳しく説明していきます。

目次

新型コロナウイルス感染症に使う薬

日本の新型コロナウイルス感染症治療薬は、

以下の4種類があります。

 ・ベクルリー(点滴)

 ・パキロビッドパック(飲み薬)

 ・ゾコーバ(飲み薬)

 ・ラゲブリオ(飲み薬)

このうち、病院で一般的に処方されて、

調剤薬局でもらうのは、おもに下の2種類です。

ゾコーバ、ラゲブリオの評価

ゾコーバ錠は 1錠=7,090円、

ラゲブリオ錠400㎎は 1錠=4,329.8円と

どちらも非常に高い薬です。

そのため、その費用に見合った効果が

あるのか、厚生労働大臣の諮問機関である

中央社会保険医療協議会(中医協)

でも検討が行われました。

2024年の中医協の評価では、ゾコーバ錠は

重症化リスクの有無にかかわらず、また

ラゲブリオは重症化リスクのある患者を対象に、

それぞれ「費用増加」という

評価が下されています。

令和6年3月 13 日中央社会保険医療協議会において
承認された費用対効果評価結果

この「費用増加」という言葉は、

しばしば誤解を招きます。

「費用増加」の真の意味

「費用増加」とは、薬のコストが、

薬によって得られる効果(入院や死亡を減らす)を

上回っている、と判断されたことを意味します。

つまり、この評価は「薬の効果がない」という

直接的な表現ではありませんが、

価格に見合った効果がない」

判断されたと解釈できます。

したがって、

「効果はあるが、高額な薬だから費用が増えた」

という受け取り方は正確ではありません。

これらの薬は、その効果と費用を比較した結果、

費用対効果がないと判断されたのです。

日本での評価と現状

日本で承認された当初、ゾコーバやラゲブリオは

新型コロナウイルスに対して

一定の効果が期待されていました。

しかし、その後のウイルスの変異に伴い、

効果が薄れてきたことが指摘されています。

それで、2024年に日本でも

「効果なし」(私個人の独断による表現です!)

となってしまいました。

そこで、医療の現場で使われなくなるかといえば、

全くそんな事はありません。

というのは、先ほどの評価がただちに、医薬品の

承認取り消し(医療保険内で使う事が認められない)

には、全然つながらないからです。

そのため、医療現場では、

多くの医師が多忙な日常業務の中で、

詳細な効果の再評価を行うことなく、

これらの薬を処方し続けている現状があります。

結果として、

いかにも効きそうな高額な薬でありながら、

その効果が疑問視されているにもかかわらず、

依然として使用されているのです。

ラゲブリオの欧州での評価

ちなみに、欧州での評価はより厳しいです。

ラゲブリオは、欧州で一時的に使用されたものの、

イギリスでの研究で、

「入院や死亡の割合を減らす効果なし」

という試験結果が出たことを受けて、

現在では使用が認められていません。

ラゲブリオの服用リスク

日本の公的医療保険制度のもとで、

ラゲブリオは患者の自己負担額に

応じて費用がかかります。

 ・1割負担: 約8,820円(基本料など含む)

 ・2割負担: 約17,640円

 ・3割負担: 約26,470円

「高額な費用を払ってでも早く治したい」と

考えるかもしれませんが、

ラゲブリオには回復を遅らせる可能性もあります。

ある施設の看護師さんが言ってました。

「ラゲブリオを使うとウイルスが抜けない」と。

ラゲブリオを服用した患者は、

服用しなかった場合に比べて

ウイルスが体内に残り、

体調が良くなっても再度陽性反応が

出るケースがあるそうです。

これは、高いお金を払って回復を長引かせて

しまうという、本末転倒な状況です。

服用によって確実に症状が改善されるなら

話は別ですが、費用をかけて回復を妨げて

しまうリスクがあることは、考慮すべき点です。

おすすめのコロナ治療法

というわけで、新型コロナに抗ウイルス剤は

必要ありません!

これは、解熱剤についても同様です。

高熱で辛い時は服用しても構いませんが、

発熱はウイルスと戦うための体の自然な反応です。

無理に熱を下げることは、

かえって回復を遅らせる可能性もあります。

仕事や学校など休める方は、休養にあてましょう。

ただし、無理に寝ている必要はありません。

動ける範囲で適度に体を動かすことも大切です。

食事については、食欲があれば、

できる範囲で栄養(タンパク質のこと)

を摂るように心がけてください。

無理して食べる必要はありません。

また、ポカリスエットやお粥に

こだわる必要はありません。

糖質の摂りすぎに注意しましょう。

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