経口補水液けいこうほすいえきは、飲み過ぎてはダメ?

以下、完全に私の感想です。

先日、消費者庁から経口補水液の

普段使いについて注意喚起がありました。

体調不良時に有効な経口補水液ですが、

「普段使いは控えて」という呼びかけに、

戸惑った方もいらっしゃるかもしれません。

熱中症予防に水分補給が重要だと

盛んに言われてきた中で、もっとも効果の

ありそうな経口補水液が「ダメ」と言われては、

何がよいのか迷いますよね。

私は、経口補水液を買う余裕がある人は、

買って飲んだ方が、スポーツドリンクより

よっぽど「マシ」だと思います。

目次

どんな味がする?

まず、経口補水液の味について、

「まずい」

と感じる方は多いのではないでしょうか。

糖質の多い飲み物に慣れていると、

スポーツドリンクのような甘さを期待してしまい、

その味気なさに驚くかもしれません。

普段、ジュースなど飲まない私にとっては、

経口補水液はむしろ、

結構「美味しい」と感じます。

スルスルと体に染み込んでいく

感覚が心地よいのです。

人によって感じ方が違うので

「美味しく感じるから=脱水」とは、

単純に言えません。

消費者庁の注意喚起、その意図は?

消費者庁によると、「OS-1」(大塚製薬)や

「アクアソリタ」(味の素)などの経口補水液は、

病気のときに飲むものであり、

健康な人が日常的に

飲むことは推奨されていません。

経口補水液は、体への吸収を効率よくするために、

ある程度の電解質イオン(塩分やミネラル)

を含んでいます。

そのため、健康な人が日常的に飲みすぎると、

これらの成分を過剰に摂取してしまい、

健康に影響を及ぼす可能性を指摘しています。

経口補水液の成分

例として「OS-1」のペットボトル1本(500ml)に

含まれる成分を見てみましょう。

 塩分: 1.46g

   これは、みそ汁1杯や梅干し1個に含まれる

   塩分とほぼ同じ量です。

   ラーメン1杯には約6gの食塩が含まれている

   ことを考えると、経口補水液の塩分量は

   決して多いわけではないことがわかります。

 カリウム: 390mg

   これは、オレンジジュース1杯やバナナ1本

   に含まれるカリウム量とほぼ同等です。

   カリウムは、体に必要なミネラルであり、

   食事からある程度の量を摂取することが

   推奨されています。

透析を受けている患者さんなどを除き、

健康な人にとってカリウムの過剰摂取が

問題になることはほとんどありません。

したがって、健康な人が経口補水液を

飲んだからといって、塩分やカリウムの

過剰摂取を過度に心配する必要はないでしょう。

高齢者が脱水予防で飲むのは?

ありですが、結構もったいないです。

経済的に余裕があるなら、

全く問題ないと思います。

「なんだか体調が優れないな」と感じる時は、

積極的に飲むことをおすすめします。

普段の水分補給は、麦茶、緑茶、

コーヒー、水などで事足ります。

また、「普段から飲んでいると、

本当に体調が悪くなった時に

効果が薄れるのでは?」

と心配される方もいますが、

そのようなことはありません。

脱水になった時もちゃんと体に

吸収されて、水分補給されます。

スポーツの現場で子供が飲むのは?

ありです。むしろ積極的に利用しましょう。

汗を大量にかくような場合、

多くの水分と電解質が失われます。

疲れ果てて食欲もない場合など、

スポーツドリンクではなくて、

経口補水液をしっかり飲みましょう。

一方、スポーツドリンクは糖質が多く、

かえって疲れを感じやすくなることがあります。

また、含まれる塩分量が少ないため、汗で

失われた電解質を十分に補うことができません。

また経口補水液を飲む量ですが、学童~成人は

1日500mL~1000mLが目安とされています。

しかし、これはあくまでも目安です。

飲みたいと感じる場合は、

それ以上飲んでも問題ありません。

経口補水液は、薬のように飲みすぎると、体に

悪影響を及ぼす心配はないのでご安心ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次