マスクを捨てよ、町へ出よう

「老けたな~」

数年前、鏡でまじまじと自分の顔をみると、

ほうれい線がくっきり。なぜか「バカボンのパパ」

の鼻ひげが、私のほうれい線と重なって見えて、

愕然としました。3年ほど続いたマスク生活で、

表情をつくる機会が減ったからだと思います。

みなさんも思い当たることがありませんか。

今回、明和政子(みょうわ・まさこ)著

『マスク社会が危ない』(宝島社、2022)という

本を読んで、普段の生活に「マスクは必要ない」

と改めて感じました。内容を簡単にお伝え

します。

目次

マスクの効果

(略)もしマスクに感染を防ぐ力があったとしても、現実社会ではそれが実感できるほどの効果は発揮できないということです。

『マスク社会が危ない』(127ページ)

これは最終章の、医療ジャーナリストの鳥集 徹

(とりだまり・とおる)氏の言葉です。

「マスクに感染を防ぐ効果はない」ことは、

多くの人がうすうす感じてきたと思います。新型

コロナウイルス感染症の第7波の時は、100%に

近い人がマスクはしていても、新規感染者が世界

最多となりました。

現在でも、みんなに合わせてマスクをしている

方は、外してみてはいかがでしょう。何より酸素

が多く取り込めるので、苦しくないです。

なかにはマスクを外すことに抵抗がある方も

いらっしゃると思います。「今さら、顔をさらす

のが恥ずかしい」や「メークしていないから、

マスクで隠す」など。マスクをつけたい人は、

つけたらいいんです。

イメージを作る脳

ところで、みなさんは「今週末は何をしよう

かな?」とか、「桜は今回の雨で散ってしまって、

今週末は見ることができないかな?」と先のこと

を考えますよね。これは、ヒト特有の脳機能

だそうです。ある実験によると、チンパンジーは

15分後くらいまでしか、未来のイメージを

持てないのだとか。

この目の前にないものをイメージしたり、推論

したりするのが、脳の「前頭前野(ぜんとう

ぜんや)」と呼ばれる部位です。

「前頭前野」の発達

想像力をつかさどるこの「前頭前野」は、成熟

するのに時間がかかります。18歳で成人

しても、20歳になっても、まだ成長途中です。

なんと、25~30年かかるのだそうです。

ということは、多くの人が社会に出て、年齢的に

は大人として扱われるようになっても、脳はまだ

未熟である可能性が高いです。

身体と脳の成熟に時間差

身体機能の成熟は、14~15歳に完成を

迎えます。機能面からいうと、子どもをもうける

ことも可能です。しかし、脳の完成は、それより

も10年以上も長くかかるのです。それほど、

身体と脳の成熟には、大きな時間差があります。

コミュニケーションがはかれない

もし、まだ脳が未熟な若者が社会に出て、周りに

いる大人がマスクをしていたらどうでしょう?

表情が分からないので、相手の気持ちを汲み取り

にくくなるのではないでしょうか。一緒に働いて

いなくても、客として接する場合もあります。

これから様々な他者とコミュニケーションをとり

ながら、異なる相手の心を状況に応じて想像し、

理解しようとする機会を幾度も体験していく

必要があります。それなのに、他者の表情を見る

機会が減れば、「なに考えているかわからない」

ので、脳が順調に育ちません。ただでさえ、大人

は表情に乏しいので、マスクをつけるとなおさら

です。

想像力のない大人

今は問題ないかもしれませんが、あと少し

経つと、その若者たちが主役になります。

そして、私たちは、彼らからサービスを受ける

ことになります。その際に、サービスしてくれる

人が「想像力のない大人」だったらどう

でしょう。例えば、インフルエンザやコロナ感染

の検査をするのに、検査キットの綿棒をぐりぐり

とこれでもかというほど、鼻の中に突っ込まれる

かもしれません。(このケースは、あなたの言動が

悪かったのかもしれませんが...)

大人が今こそ頭を使おう

以前に比べ、人と人が実際に会わずに

コミュニケーションをとる機会が増え、他者の

心の状態を普段の生活で感じる機会が少なく

なっています。その中で、これまで以上に、

子どもたちが対面でコミュニケーションをはかる

ことが多くなるように意識していかねば

なりません。

今こそ、子どもたちの脳と心の健全な発達を

支えるために、まずは大人がマスクをせずに

出かけませんか。そこで、ぶすっと無表情では

なくて、軽くほほえむことが出来るとさらに

良いですね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次